今年の夏、但馬の海に珍客がやって来ました。その名はタカクラタツ。タツノオトシゴの仲間です。１匹は当館のフィッシングプールから、２匹は近辺の漁師さんのご協力でシーズーにお目見えです。今まで、タツノオトシゴは何度か採集してきましたが、タカクラタツは初めてです。温帯域に棲む種の彼らが見つかるということは、温暖化の影響かもしれません。タツの仲間は生きている餌しか食べてくれない場合が多いのですが、今回の３匹は、解凍したアミエビやアルテミア（プランクトンの一種）を喜んで？食べてくれる飼育係思いのコたちです。おかげで飼育４ヶ月目の今も、益々元気一杯です。餌を吸い込んで食べるときには「ぱちっ」という音がします。シーズー２階、『ユニークな海の生きもの』水槽で探してみてください。（横山）