飼育レポート
ナミノハナ
みなさんは「ナミノハナ」という言葉を聞いたことがありますか。このあたりでは海が荒れると波打ち際にあらわれる泡状のもののことをいいます。これは風が吹くと空に舞い上がり、遠くから見るとおもしろい光景ですが、これが服などにつくと大変です。「ナミノハナ」とは、波によって海がかき混ぜられ、泡立ったお鍋のときの『あく』の様なもので、これがつくと洗ってもなかなかキレイに落ちないものです。ですから、あまり良いイメージはないのですが、魚の中にも「ナミノハナ」とい名前の魚がいます。この魚は、波当りの強い岩礁性海岸に生息する5cm位の小魚でイワシの様に群れで生活しています。体はとても薄っぺらで、口先は丸く、体の後方へ向かって徐々に細くなる独特の体型をしています。シーズー2F、藻場水槽にも30匹程入れたのですが、残念ながら食べられてしまって、今では3匹程しか残っていません。水面すれすれを銀色の小さな魚が泳いでいますので探してみて下さい。
詳しくはシーズー2Fレクチャーカウンターで聞いて下さい【蛭谷】