飼育レポート
シシャモのにおい
先月末頃よりレクチャーカウンターにて展示を始めた“おいしい秋、見つけた!おいしそうな名前の生き物たち”の展示の中に、「ししゃも(カラフトシシャモ)の匂いを嗅いでみよう!」というコーナーがあります。“見る”“触れる”という展示手法はこれまでにも行ってきましたが、“嗅ぐ”という展示は今までほとんど無かったので、新しい試みだと思います。ところで、「ししゃも」という名前に食べ物の名前は含まれていないのに、なぜこの様なコーナーがあるのか不思議に思いませんか。実は、ししゃもがある魚の仲間であり、その魚の名前の由来が、ある食べ物の“匂い”がすることからきているのです。ししゃももちゃんとその“匂い”がします。ちなみに「ししゃも」とは、その体形からアイヌ語で柳の葉を意味する「スス(柳)ハム(葉)」に由来するとされています。その為漢字では「柳葉魚」と当てて書きます。普段、皆さんは意識して魚の匂いを嗅いでみるという機会は少ないと思います。この機会にししゃも以外にもいろんな魚の“匂い”にも興味を向けてみてくださいね。(松山)