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飼育レポート

海を漂う植物たち 

2003年02月07日(金)

皆さん、海を漂う植物たちがいるのをご存知でしたか?そのひみつは「種子」にあります。植物の種子には、タンポポのように風で飛ぶもの、動物の体に付着するもの、木の実のように動物に食べられるものなど、いろいろなタイプがあります。これらはどれも、植物たちが新しい生育場所を求めて移動するための手段なのです。そのひとつに、海を漂うもの(ヤシの実など)があります。これらは、種子の中に海水がしみ込まないしくみをもち、海水に浮く能力を備えていて、海流にのって漂い、島や大陸の海岸に打ち上げられて、根をはることができるのです。今年の1月のとても寒い日、私は城崎マリンワールドの海岸に漂着していた、ある不思議なものを見つけました。それは、ちょうど「どらやき」を小さくしたような、茶色で直径4cmほどのものでした。文献で調べてみると、東南アジアや南太平洋の海岸などに生育する大型のつる植物「モダマ(藻玉)」の仲間、とありました。なんと、この種子ははるか南の熱帯・亜熱帯の海から海流に乗って日本海まで漂ってきたのです!「モダマ(藻玉)」の名前の由来は、よく海藻に混じって打ち上げられることから、昔の人たちがこれを海藻の種子と考えていたことからだそうです。私は、この種子は本来、東南アジアや南西諸島に漂着するか、日本海から津軽海峡を抜けて太平洋を南下し熱帯・亜熱帯の島々に漂着するはずが、冬の日本海の北西の季節風で海岸に打ち上げられたのだと考えています。偶然見つけたひとつの種子から、海を漂う植物たちの不思議な生態が見えてきました。【竹田】

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